2013.7.15−7.27■worldmaking ”100年前の空”より

■略 歴

■岩名泰岳/IWANA Yasutake
 
 ジャン=フランソワ・ミレーは当時のパリのサロン(官展)中心の美術界に対抗した反骨の画家だったが、彼のメチエ(水のように透明な土色の絵肌)は、無名の農民たちの労働や農村風景を儚い崇高な世界へと導いた。やがて、ミレーの絵画は「美術」に目覚めたばかりの日本にも伝わったが、ミレーをはじめバルビゾン派の絵画の「清く貧しく美しい」主題は、そのまま日本洋画の源流にも繋がった。
 
■中島麦/NAKAJIMA Mugi
 
モネは世界のうつりゆく様を、光の変化で捉えようとした。
光があるから世界は見ることができる。
今も100年前も変わらない。
その当たり前の存在を自身がしっかり確認すること、それが絵を描くこと。
 
■林嘉一/HAYASHI Yoshikazu
 速水くんが、最近群青がマイブームでー…って変な作品を描いたから、僕も描いてみたんだ。
 色の組み立て方を部分的に拝借して、解釈し直してみたんだけど、それに合わせて空間のつくり方とか、いつもとは変えたよ。どうかな。
 屋根の形を模してるのは、作品への敬意、もしくは遊び心ってところ。