2020.12.5-12.20 『皮剥ぎの溺愛』浅野綾花 森本由貴子

『皮剥ぎの溺愛』

■会期:2020年12月5日(土)-12月20日(日)
■時間:12:00-19:00
月火水 休廊
 
銅版画は一種の皮剥ぎ行為なのかもしれない。何層にも重なった意識の薄い膜をゆっくりと剥がすように刷りを重ね、愛するものを生み出してゆく。そこには血まみれの記憶が、そして光り輝く出来事があったに違いない。何かを生み出すとは、記憶の集積である意識の皮剥ぎと無意識の表出の中で発生する。だから版を作るひとは溺愛の中で新生の自己と出会う。

2kw gallery



 
森本 由貴子
MORIMOTO Yukiko
2008年大阪芸術大学版画コース卒業
 
動物や子どもをモチーフとした銅版画制作を行う。版表現にこだわり制作をつづけてきたが、近年はその技術を生かし、唯一無二のミクストメディア作品の制作も行う。銅版画・写真の転写・布地の転写・鉛筆でのドローイング・アクリル絵の具を組み合わせ構成している画面は、様々な技法を使いながらも一体感があり、コラージュ作品のような違和感もあわせ持つ。
 
浅野綾花
ASANO Ayaka
1985年静岡県生まれ。兵庫県在住。
 
大阪芸術大学芸術学部美術学科版画コース卒業後、国内や韓国、台湾、香港にて版画作品の発表を行っています。