2015.3.23−4.4■岡村絵理 -en route-

■作家略歴
岡村絵理 / OKAMIRA Eri
 
 
私にとって版画は
刷るまでは思考や時間と遊び
刷るときはその時の自分が瞬時にして写される
絵と写真の間のような記録です。
毎日同じ人間を生きているけれど
全く同じ今は二度と起こる事は無く
日々の生活のあらゆる出来事
本当に小さな小さな一瞬の出来事も
紙が拾ってくれています。
今の瞬間にどれだけ素直になっているかを
わかりやすく見せてくれる心のスタンプです。
作品もすぐに全て過去のものになっていくけれど
それらを集め
ひとつの空間に並んたまとまりと対面し
自分の中に入っていき
今まで出来上がってきた
自分という” 個” をあらゆる角度から眺めることができました。
時が流れる限り常に新しい私が居て
完成の無い完璧な途上の瞬間達なんだと思います。
 
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岡村 絵理