上田章子展■2011.8.29-9.10

■略 歴

私たちの夜と教会、愛する人たちを
数えきれない小さな呼びかけを

 
上田章子  aueda23@yahoo.co.jp
1991 関西学院大学哲学科卒業
2004 パリ第8大学女性学科(フランス文学)博士課程修了

 
Expositions
2005 Café Chez Nous (ディジョン・フランス)
2006 現代美術−茨木2006展 特集作家 (大阪)
2010 2kw58 Gallery 個展(大阪)
2010 Port Gallery T Door to Door 2010展(大阪)
2011 ミニアチュール展15(大阪)など

 
La reprise de la mort ― Autour des pensées de la différence sexuelle―Des relectures 
du Ravissement de Lol V. Stein de Marguerite Duras (死の反復―性的差異の思想を巡って―  
マルグリット・デュラス『ロル・V・シュタインの歓喜』 再読)juin 2007 A.N.R.T, France 

 
" Que le monde aille à sa perte : Le camion apocalyptique "(破滅に向かって進めばよい―黙示録的『トラック』)Interférences littéraires, nouvelle série, n°5, " Le sujet apocalyptique ", novembre 2010 Université catholique de Louvain, Belgique www.interferenceslitteraires.be

 
" Sur la " dualité " de Dedans de Hélène CIXOUS "(エレーヌ・シクスー『内部』の"二元性"について)
Études françaises, Vol. 47, 1, " Les exceptions françaises (1958-1981) ", avril 2011 Les presses de l'Université de Montréal, Canada

 
広大な海に浮かぶ、ひとときもじっとしていない不安定な船のなか、顔や体があらわれた。
動きつづける内部、夜をどうやって写すことができるのでしょう。
「意味は私の外にある」「私は何ものかによって考えられている」
完全な互換性、位置転換。驚くべき出会い。
電車で見た女性、つるんと抑揚のない体。魚?
ルイーズ。オーレリア。
飛行機の中で見た顔。空気みたい、音楽みたいに浮かんでいる。
あこがれと、日常にある神秘を取り戻したい。何がいったい現実でそうでないのでしょう。
今ここと向う側、主観と客観、自由と運命、わけたくないしわけることができません。
創作と研究もまた、ここに一致するのです。