2018.3.1−3.25■風景の澱みから

【風景の澱みから】
 
画家3人は風景を描いている。
 
生活の中で身の回りに捉えているものや、旅先の出来事。
それに、雑誌の写真や、ネット上の画像なども選ぶ。
目の前にも、幾度でも呼び出せる情報としても、
風景はそこかしこにある。
 
そういった風景が画家に描かれるとき、誰も同じように
見えると思っている世界は揺れ動き、その様相を変える。
鑑賞者はそのことに目を奪われ、絵を見るのかも知れない。
 
何を、どう描くか、という画家それぞれの方法論の中に
「いま、絵画を描く事」の意味も含まれているように思う。
遠くへ行くことも、カメラで撮ることも、検索することもできる。
 
それぞれの画家が見ている風景。そしてそこから掬いとるものとは。
 
奈良田 晃治
 


 
■トークイベント
3/3(土) 16:30-18:00
ゲスト 三井知行(川口市立アートギャラリー・アトリア 学芸員)

 


 
■井上光太郎/INOUE Kotaro
 
私にとって”夢”とは不自由な、そして理解し難く、?次の瞬間何が起こってもおかしくないような世界である。?現実には、それを想起させる場面や光景に瞬間的に出会すことがある。?まるで暗闇の中でパッとスポットライトが照らされるように。?それらの場面や光景は何も語らないし、感情さえも見出だせない。?ただ私自身が受動的に出会されるのである。?私はそれらを絵画という手法で表している。
 
1982 鳥取県生まれ、奈良県育ち。
2005 大阪美術専門学校芸術研究科絵画コース卒業
 
【個展】
2017 井上光太郎展『カレイド』 (Gallery Den mym/京都)
2015 井上光太郎展『ショートアラベスク』 (KOKI ARTS/東京)
2013 井上光太郎展『暗沌光幽』 (GALLERY MoMo Ryogoku/東京)
2010 井上光太郎展『エンドロール・ガーデン』 (SANAGI FINE ARTS/東京)
2008 井上光太郎展『サンデーモーニング、湿った夢の続き』 (新宿眼科画廊/東京)
他多数
 
【グループ展】
2016 Winter Show (KOKI ARTS/東京)
2016 Synchronicity 井上光太郎・中村亮一(YIRI ARTS?駁二空間/台湾)
2014 隣景 (アトリエキリギリス/神奈川県)
2014 湿地 (22:00画廊/東京)
2013 夜水鏡みがかず見るよ-死と詩- (OUT of PLACE/東京、奈良)
2012 「心霊写真」展 (22:00画廊/東京)
他多数
 
2014 ホルベイン・スカラシップ奨学生認定
2014 FACE2014 損保ジャパン美術賞展 審査員特別賞
 


 
■奈良田晃治/NARADA Koji
 
身の回りの、過去の出来事や旅先の風景を描い ている。
絵画にまつわる普遍的な事柄を、個人的なテーマと結びつけて
絵が描けないかと考え、近年では、 絵画技法の一つである
グレージング(色彩の深みを出したり、統一感を出すため、
画面全体に薄く 溶いた絵の具をかけること)を制作過程で行った
のち、残された刷毛の筆跡をなぞるという方法で、 偶然性を
取り入れながら制作している。
 
描く工程で入り込んでくるノイズは、記憶が時間の経過によって
変容してゆくことと重なる。そのことも、こういった表現方法を
とる理由になっている。 作品が、それを見る鑑賞者の記憶を動か
すものになればと思う。

 
1982年  大阪生まれ
2006年  大阪芸術大学 芸術学部 美術学科 卒業
 
【個展】
2017年 「Trailer」(MU東心斎橋画廊/大阪)
2016年 「ショートタイムトリップ」 (Galerie Tzigane/大阪)
2016年 「光を計算式にいれて」 (2kw Gallery/大阪)
2015年 「うつらうつらと旅をする」 (2kw Gallery/大阪)
2015年 「Foreigners」(KOBE STUDIO Y3/神戸)
2014年 「風景の湿度」(2kw Gallery/大阪)
 
【グループ展】
2017年 ふたりArt Fair (Yuki Tsukiyama studio/神戸)
2017年 韓日芸術通信part2 (忠北文化館 森ギャラリー/清州 韓国)
2017年 現代美術-茨木-2017  (茨木市生涯学習センターきらめき/大阪)
2017年 Big Sensation  (Gallery Den mym/ 京都)
2015年 バランスのとり方  (2kw Gallery,2kw58/大阪)
2014年 Doppel pack  (海岸通ギャラリーCASO/大阪)
2014年 膜をほどこす  (橘画廊/大阪 )
2013年 VISUAL SENSATION Vol.5 (Gallery Den mym/ 京都)


 
■宮岡俊夫/MIYAOKA TOSHIO
 
絵画のモチーフには雑誌やインターネットから
選び出した小さな風景写真を使う。そしてそれを
逆さまに拡大して描く。
 
そうすることで画像を忠実に再現するのではなく、
色と形の構成の中で細部は省略され抽象化される。
 
キャンバス上では絵具を塗らない部分をふくめて筆触、
色面を点在させるように描いていく。絵画を見るとは
そうした部分を結びつけ、絵画がどのように描かれた
のか追体験することだ。
 
イリュージョンは生成と分解を繰り返し、空白を記憶が
埋める。そうした経験を絵画で生み出したいと思っている。
 
1984年 島根県出雲市生まれ
2008年 多摩美術大学美術研究科修了
 
【個展】
2016年 名前を奪われた風景 (KUNST ARZT/京都)
2015年 記憶の外側で DOOR gallery(松江)
2014年 記憶の外側で トーキョーワンダーサイト渋谷 (東京)
2014年 誰も知らない場所 ベイスギャラリー(東京)
 
【グループ展、アートフェア】
2017年 FACE展2017 (損保ジャパン日本興亜美術館/東京)
2016年 第2回「藝文京展2016」入選作品展 京都芸術センター(京都)
2015年 EXPO CHICAGO2015 (Navy Pier/シカゴ・アメリカ)
2013年 アートシャワー2012出品作家によるグループ展 CASO(大阪)
2013年 トーキョーワンダーウォール作品展 東京都現代美術館
2013年 京芸Transmit Program KYOTO STUDIO 展 @KCUA (京都)
 
賞歴
2017年 2014 損保ジャパン美術賞 ACE2017 読売新聞社賞
2016年 藝文京展2016 入選
2014年 第29回ホルベインスカラシップ奨学生