明楽和記 展『絵画 painting on Shintoism』2020/2.1(土)-2.23(日)

明楽は恩師世代の方法論を自作に援用した作品で知られている。その彼が最近「自分が変わった」と自覚したという。これまでの作家活動を「総括」した前回の個展の後、その変化をアウトプットすべく、国内のレジデンスや欧州滞在を通じて自身の芸術に対する思索を深めていたようだ。 いよいよ今回の個展では全く新しい作品が見られると思いきや、本人から提示されたプランは旧作の展示のよう... これは歴史と自分、或いは西洋と日本の関係を考えるうちに日本の宗教観を意識するに至り、「一周まわって戻ってきた」ということらしい。これまでと同じに見えてより深化したという本展を本人は「ジャンプ」と捉えているが、私はこの後さらなる飛躍があるものと期待している。
(川口市立アートギャラリー・アトリア 三井知行)
 
絵画
明楽和記 / AKIRA Kazuki
2020年2月1日(土)- 23日(日)