プラグマを眺める Staring at the pragma

高松 威 / 高良 優子

プラグマを眺める/Staring at the pragma

 
2024年2月3日(土)-25日(日)
営業時間:13:00−19:00 最終日17:00まで
休廊日:月・火・水

 


 
なにかこちらから働きかけることで、そのものとの距離感は動くたびに離れていく気がする。それは手をかける度に愛着が増して、そのもの自体から隠されていくからだろうか。 働きかけることを繰り返すなかに慣れや懐きがある。かたく集中しなくても、意識が取られることがないような、余裕のある身振りに安心する。物事を滑らかに進めていくそれらは作業的で冷たい印象になっていく。そのものに対する新鮮な興奮した手つきではなくなっただけかもしれない。
 
繰り返す物事をおもうことや、語ることができる居心地のよさ。自身を豊かに感じるひとつの方法のようにおもう。それは回想することとよく似ている気がする。 可能性を捨てて選択していくことを繰り返してはそれらを回想する。過去から現在に投げかけられる期待をおもう。そういった仕方で物事を眺めていく時に、新しさではない地点で生き生きとした現実を見つけていくことができるのではないだろうか。
「書くことで自分をまずしくする、そう感じることがある。(中略)選びとらなかった部分から新しい力を引き出すことが出来なくなる。」 鶴見俊輔著、期待と回想 語りおろし伝、朝日新聞社、2008、p,590

 


 
高松威 / TAKESHI Takamatsu
 
1997 年 大阪府守口市生まれ、枚方市育ち
2020 年 大阪芸術大学 芸術学部 工芸学科 金属工芸コース 卒業
2022 年大阪芸術大学 大学院 芸術研究科 芸術制作専攻 博士課程前期(工芸) 修了
 
個展
2020-2022 年 個展 gekilin./大阪
2020 年 個展 COCOCOFFEE/奈良
2023 年 個展 COCOCOFFEE/奈良
 
アートフェア・芸術祭
2021 年 04 月 SUIKEI ART FAIR 中之島近辺/大阪
2021 年 10 月 下町芸術祭 神戸市長田区/兵庫県
2022 年 06 月 art stage OSAKA 堂島リバーフォーラム/大阪
2022 年 10 月 育波芸術祭 淡路市育波町/兵庫
2022 年 11 月 学園前アートフェスタ 学園前/奈良
 
企画
2019‐23 年 HYO_SO_ 第1回‐第4回展
・FLAT space/大阪
・MEDIA SHOP/京都
・2kw GALLERY /滋賀
・MIDORI.so GALLERY/東京
 
グループ展
2019‐20 年 09 月 京都野外彫刻展 京都府立植物園/京都
2021 年 06 月 Blend×YOMAFIG. RELATIONS#2 「soft heavy」 Blend
Studio/大阪
2022 年 10 月 OSAKALAUGH&ART2022 大阪市中央公会堂/大阪
 
高良優子 / YUKO Takara
 
1999 年 大阪生まれ
2022 年 大阪芸術大学 芸術学部 工芸学科 陶芸コース 卒業
現在、兵庫県にて作陶
 
個展
2023 年 「常温の母性」 ART SPACE ごろごろ
 
グループ展
2022 年 「大阪芸術大学卒業制作展 2022」
「京都野外彫刻展」招待作家として参加
2021 年 「第 3 回大阪アンデパンダン展」 アトリエ三月
「HAND×CLAY」 Gallery HAKU
「丹波アートコンペティション入賞作品展」 丹波市立植野記念美術館
「ミニアート展 Vol,1」 Gallery 2511
2020 年 「第 2 回大阪アンデパンダン展」 アトリエ三月
「京都野外彫刻展」 招待作家として参加
「TATSUYA ART COMPETITION 2020」
 
受賞歴
2022 年 大阪芸術大学卒業制作展 研究室賞
2021 年 第 2 回 丹波アートコンペティション 立体部門 新人賞